そういえばジャン・プルーヴェ

gilles-nao2004-10-31

今日はジャン・プルーヴェのシンポジウムに行ってきた。

今までその美しい曲線のデザインに漠然と興味を持っていたプルーヴェだが、彼の世界が「アーツ・アンド・クラフツ」の流れを受け継ぐ「スーパー職人技」と、最先端のテクノロジーにあこがれる「イノベータ」の感性が融合したところから生まれていることが理解でき、その文脈の中でマルセイユのユニテ・ダビタシヨンに泊まったときに感じた、コルビジェの規格化された造形に実際にふれてみると感じる意外なほどの「人間くささ」を思い出した。

そして、彼の創作の場となった、職人たちの夢の工房「マクセヴィル工場」で、エコノミクスが要求するモジュール化に抵抗し、「摺り合わせ」のもたらす創造に挑戦してきた彼とその仲間たちとの協働のワークスタイルと、そこで実現した「現場の知恵」と「インスピレーションの飛躍」を往き来する創造性のレベルの高さには心動かされた。

鎌倉美術館の展覧会も早くいかないと。

(参加したシンポジウムの概要)
「ジャン・プルーヴェ国際シンポジウムー『プルーヴェに住む』ー」
日時:2004年10月31日(日)13:00〜17:45
場所:日仏会館ホール 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-9-25 日仏会館1階
入場:無料、資料代:1000円
定員:180名(先着順) *定員になり次第、締め切らせていただきます。 *同時通訳あり(日/仏)

主催:日仏工業技術会、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム慶應義塾大学デザイン・ミュージアム・ファクトリー・コンソーシアム
共催:神奈川県立近代美術館
後援:フランス大使館、 国際交流基金、日本建築学会、日本建築家協会

(参考ウェブサイト)
http://www.t3.rim.or.jp/~sfjti/koenkai/koen06.html
http://www.hhstyle.com/cgi-bin/omc?port=33311&req=DIR&code=de0055
http://media.excite.co.jp/ism/061/index.html