そういえばFlorent

gilles-nao2008-08-01


近々久しぶりにニューヨークに出張に行く予定があるので、時間を見つけてFlorentに行きたいな〜、なんて思いながら検索していたら...あ、結構ちゃんとしたウェブサイトがあるんだ。ちょっと意外。
http://www.restaurantflorent.com/

で、メニューとか見ていて、定番のBOUDIN NOIRとかCOUSCOUSとかを見ていて、久しぶりに行けるのを楽しみにしていたら...ん?CLOSING EVENTS?
なんと、家賃が上がって(6,000ドル/月→30,000ドル/月)やっていけなくなったとのこと。
http://www.npr.org/templates/story/story.php?storyId=91180831

ぼーぜん。

1990年代の末頃に、(今考えるとちょっと恥ずかしい)ちょっと妄想が強めの自分探しモードだったときに、これからの生き方をあーだこーだ考えながらいろいろな文章を書いていた時期があったが、その頃、そんな文章を最も多く書いていた場所の一つがFlorentだった。

実に様々な人々が集まってくるのだが、どの人にも映画の登場人物のような強い存在感があって...外見はどうみてもアメリカンダイナーなのだが、オーセンティックなフランス料理レストランのプライドがあって...古いニューヨークの雰囲気があるのだが、SF小説に登場してくる近未来の「どこでもない」場所のようであって...さっきから、あの独特の空間を表現する適切な言葉が見つからない。
そして、あの空間はもう存在しない。