そういえばオイル焼き

連休の前半は、なぜか一見ステレオタイプな京都旅行。といっても、同居人と翌日の滋賀県で開催されるロックフェスティバルに行くのが主目的なので、宿だけ決まっている状態で、新幹線でAMOSのモデルをつくりながら、合間で京都で何をするかをウェブで検索し、まずは昼の目的地を「食べログ」で人気が高かった山元麺蔵にするところまでを決めた。
iPhoneのマップを頼りに地下鉄に乗り継ぎ、おそらく小学校6年のときの修学旅行以来の平安神宮を横目に見ながら店に着くと長い列。一瞬挫折しかけたが初志貫徹となった。

私は、野菜の天ぷらのざるうどんをいただいた。天ぷらもうどんも丁寧につくられている感じのオーセンティックなおいしさ。

同居人は、メニューで見るとややしつこそうだったが牛ホルモンのつけ麺。ところが食べてみると案外バランスがよく、これはこれでおいしい。

その後、いろいろ立ち寄りながら京都を東に、そして南に歩き、三味洪庵の「ちりめん山椒」お試しメニューを楽しんだり、

京都市役所の近くの和菓子屋で同居人が子供のときにいただいていた御池煎餅を見つけてゆったりとした時間の流れを感じたり、ふらりと入った四条のジュンク堂京都店で哲学書コーナーの品揃えの豊かさを確認したり(ドゥルーズの研究書が新たにいろいろ出ていて、特に「ドゥルーズとガタリ 交差的評伝」は思わず買いそうになったが、何も旅行中にここまで厚い本を買わなくとも、と思いとどまった次第)、三嶋亭の店頭にならぶ和牛に心動かされたりしながら宿に戻ると、久しぶりに歩いたため、どこにも行きたくない状態に。

宿の近所という条件で検索をしていたら、隣のビルにちょうどよいものを発見。さっき三嶋亭でも気になったオイル焼きがあるじゃないですか。

というわけで、モリタ屋で、実はまだ食べたことがなかったオイル焼きを楽しむ。
肉のおいしさがきちんと楽しめて、それでいて黄身おろしとタレを一緒にいただくと意外とさっぱりした味で、今週月曜日から金曜日まで会食が続いていていささか疲れ気味の私にとっては、なかなかよい選択だった。