そういえば成熟期の成長戦略

京都の三日目は、「思いつき」にまかせる旅の限界を痛感させられた。
ます朝にウェブを見ていて、昨日屋外広告で接触していて頭に残っていたらしい「若沖ワンダーランド」の検索から「MIHO MUSEUM」に行こうと思いレンタカーを探すが...そりゃ、このピーク時に在庫があるレンタカー屋さんがあるとしたらよほど経営に問題があるわけで...挫折。
続いて、嵐山の評判のよい湯豆腐屋トロッコ列車の旅に興味を持つが、こちらもいずれも予約で一杯。
やっぱりだめだな、人気があるところは。
そんな中、同居人が見つけたのが、伏見にある日本酒の試飲ができる「油長」の「きき酒カウンター」。これがなかなか楽しめた。

帰りの新幹線の中で、ふと思いついて京都に向かう前日にAmazon Primeで買った「マッキンゼー成熟期の成長戦略」を読み終える。
今から30年近く前の本であり、紹介されている企業名や技術名は懐かしさを感じるものの、課題解決のフレームワークは今日的な課題においてもほとんどが通用するものばかり。当時の「エレクトロニクス」というイノベーションを「情報技術」という言葉に置き換えれば、驚くほど同じ課題が再現しており、驚くほど同じ解決アプローチが有効である。
意地悪く考えれば企業の意志決定のメカニズムやそれに対応したコンサルティングの手法が当時から進化していないとも言えるが、素直に考えれば堅固なフレームワークの力と言えよう。私は後者に一票かな。