そういえば杉浦非水

gilles-nao2010-01-10

大学の授業の教材作成も昨日の授業のものでほぼ揃い、年末から抱えていたある研究テーマの調査計画の作成も書き終わり...おお、二日間空いてるじゃん。
ということで、宇都宮と仙台をつなぐツアーを同居人と構想する。

思い立ったのが昼過ぎで、ブランチ後に出発だったので、宇都宮の目的地、宇都宮美術館に着いたときには閉館直前になってしまったが、なんとか目的の杉浦非水の展覧会を観ることができた。 → 「<写生>のイマジネーション 杉浦非水の眼と手」

杉浦非水は日本のグラフィックデザイナーの先駆者で、広告の歴史に残る数多くの作品を残している。たとえば、銀座三越の作品や、東京地下鉄道の作品などは、どこかで観たことがある方もいらっしゃるのでは。
「アートと広告が幸福な結婚をしていた時代」という「追い風」もあったのだろうが、それはそれとして、杉浦非水自身の芸域の広さ、それぞれの芸風における斬新さに心動かされた。観ているときに頭の中にRimbaudの"Il faut être absolument moderne."という言葉が浮かんだが、ほんと、モダンな人だったんだなぁ。

展覧会を見終わったら、宇都宮美術館は日が沈んだところだった。この美術館自体もなかなか気持ちがよいところだなぁ。